ZONA 207 Racing 誕生‼
2018年1月 ネッツトヨタゾナ神戸株式会社よりレーシングチーム 「ZONA Racing」が誕生。2016年末より計画がスタートし、2017年9月に発売された最新の"Vitz GR Racing"で2018年 Netz Cup Vitz Race 関西シリーズに参戦することができました。
「チームの主役はメカニック」
ドライバー、メカニックなどスタッフはすべてゾナ神戸の社員で構成されています。レースごとにメカニックを選出するなど、たくさんのスタッフに普段経験することのできない現場を味わってもらい、レベルアップにつながる教育の場として活動しています。
2020年 ZONA 207 Racingのシーズン開幕
86/BRZレースに2台の参戦!!
2020年シーズン到来!!
ZONA207Racingの86/BRZクラスは2台体制で参戦となり、これで、Vitzレースで2台、86/BRZレースで2台の合計4台のレーシングチームとなります。
ZONA207Racingの86/BRZクラスは2台体制で参戦となり、これで、Vitzレースで2台、86/BRZレースで2台の合計4台のレーシングチームとなります。
昨年の悔しさをバネに2年目の挑戦
207号車は2019年3つのレースに参戦しました。初めての86/BRZレース、Vitzレースとは比較にならないほど、準備や調整にチーム全員が苦戦しました。2020年の今年は、昨年の悔しさをバネに2年目のシーズンに挑戦します!!
2年目の挑戦と2台目の挑戦
今シーズンは86/BRZレースに2台目の車両を投入することとなりました。2020年シリーズ開幕に向けて急ピッチで車両製作を進め、3月の開幕戦になんとか間に合うかも…。とスタッフ一同必死で作業に取り組みました。
TOYOTA Gazoo Racing 86/BRZ Race Rd.8
Netz Cup Vitz Race 関西シリーズ第4戦
in 岡山国際サーキット
Netz Cup Vitz Race 関西シリーズ第4戦
in 岡山国際サーキット
昨年の最終戦と同じミスはしない!!
コロナウイルス感染拡大の影響もあり、当チームはVitz組・86組ともに、この10月開催の岡山国際サーキットでのレースのみの参戦となりました。昨年のVitzレースでは、207号車の専有走行中のクラッシュによりリタイヤ。それ以来1年ぶりのレースとなる207号車のドライバーは、「予選までは壊さない」「スタートするまで壊さない」「ゴールするまで壊さない」とずっと自分に言い聞かせていたようです。
今年の専有走行は!?
昨年の悔しさいっぱいの207号車のドライバー、気合の入りすぎに注意するため、レース前の最終テストという気持ちで専有走行に向かいました。ドライコンディションでの結果も2台ともそこそこのタイムで無事終了。そう、「本番は今日じゃない、明日」しかし!! 217号車の超雨男パワー炸裂で、なぜか翌日土曜日のVitzレース予選が雨予報。雨雲の到来が早まることをチーム全員で祈る金曜の夜でした。
結局、決勝の天気も・・・
前日のスタッフの祈りも届かず、雨男パワーも衰えることなく、彼は朝からしっかりと雨を降らせました。予選はスピンやコースアウトする車両もありましたが、何とか2台とも無事に接触することなく走行を終えることができました。順位は仲良く217号車が30位と207号車が31位。さて、雨は予選の午前中のみだろうという予想も裏切り、決勝もしっかり雨が降りました。スタートでは、217号車がシグナルを間違えて出遅れ。207号車に抜かれてスタートと気づいたようです...。各車、集団に巻き込まれながらも無事接触なしでゴールしました。
86/BRZレースの練習走行では
86/BRZレースの練習走行では、217号車が第2コーナーで車両側面にダメージを受けてしまいました。スピードも抑えていた周回だったため、走行に支障はありませんでした。しかし、このままではレースに出れないので急いで修復作業に。といっても作業できるスタッフは1名(メカニックではない人)のみ。夜には応援が来るので、できることをやってみました。
叩け・叩け・叩け
さて、ダメージを受けた部分を分解。ボルトの場所がわかれば以外とスムーズに取り外し作業は進みます。一通り分解できたら、ボディの鉄板と骨格部分の修復。これまでハンマーでクルマを叩く経験はありませんでしたが、ここは思い切って「叩け・叩け・叩け」。頑丈な骨格は簡単には戻ってくれません。「叩いて・引っ張って・持ち上げて」など様々な方向から力を加えて修復していきます。ほぼ素人のスタッフ(ドライバー)なので、残りは専門家のメカニックに任せます。
さすがメカニック
夜になり、すっかり暗くなってからメカニックたちの到着。作業の進捗やダメージの詳細を報告した後、早速作業の再開です。鉄板・骨格の修復も細かい調整や、パーツ類の取付など暗く、LEDライトで照らしただけの環境下なのに、あっという間に作業を終わらせ、修復完了。また、翌日には調整したディファレンシャルギアの取付なども朝早い時間には完了し、無事走行できる状態にまで修復してくれました。「主役はメカニック」を感じさせる瞬間でした。
ボディのラッピングもビニールテープで見事に補修
2台揃って予選・決勝へ
さて、217号車の修復も完了し、いよいよ予選・決勝へ。しかし、Vitzと同じ日に予選・決勝①だったため、コンディションは雨。86はVitzと違って、エンジンパワーもスピードも速くなるなるため、予選開始直後からコースアウトやスピンなどでコース上は大混雑だったようです。なんとか接触なしで予選を終わることができましたが、思うような走りができなかったと悔しい結果となりました。
TOYOTA GAZOO Racing フォトギャラリーより
今回のレースも2ヒート制
今回のRd.8も2ヒート制(決勝を2回実施)でした。予選と同日の午後、決勝①が行われました。午後になっても雨脚が弱まることがなく、各チーム苦戦を強いられたレースとなりました。そんなコンディションの中、予選で力を発揮できなかった207号車が順調に順位をあげ、一時は13ランクアップまで追い上げを見せました。また、217号車も集団に巻き込まれながらも、確実にポジションアップを果たします。いよいよファイナルラップというところで207号車にトラブル発生。コース復帰ならず、ゴールラインを超えることができませんでした。
TOYOTA GAZOO Racing フォトギャラリーより
翌日の決勝②は暑いぐらいの晴れ
日曜日の決勝②は見事な晴れ模様。路面もすっかり乾いて完全なドライコンディションとなりました。前日の決勝①で5ランクアップの19位フィニッシュとなった217号車は、決勝②では19位スタートとなりました。また、アクシデントに見舞われた207号車ですが、前後の足回りのダメージが大きく決勝②はリタイヤとなってしまいました。
ドライコンディションでのレースはスピード感も上がり、終始白熱したレース展開で結果は、217号車が19位スタートから1ランクアップの18位フィニッシュとなりました。
ドライコンディションでのレースはスピード感も上がり、終始白熱したレース展開で結果は、217号車が19位スタートから1ランクアップの18位フィニッシュとなりました。
ZONA 207 Racing 2021シーズンにむけて
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Netz Cup VitzRace は2020年でZONA207RacingとしてVitzRaceに参戦して3年目のシーズンが終了いたしました。2020年はコロナウイルスの影響もあり、関西シリーズへの参戦も第4戦の1レースのみとなり、結果としても満足いくものではありませんでした。しかし、今年シーズンでVitzRaceは幕を下ろします。2021年からはYARiSCUPとして新たなワンメークレースの戦いが始まりますが、当チームも参戦できるか未定ではあります。もし参戦できるのなら今年の悔しさを晴らすべく、準備・体制ともに整えて新たなステージにチャレンジしたいと思います。
21年間の歴史に幕を下ろす
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2021年シリーズも挑戦します!!86/BRZレースは、2021年シリーズもZONA207Racingは挑戦します。86/BRZレースは、車両セッティングの調整幅が広く、まだまだ研究が必要です。「速く、強く、そして安全なクルマ」の実現のため、メカニック・チームスタッフのより一層のレベルアップを目指し、オフシーズンにはしっかりと準備をして来シーズンに備えたいと思います。
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チームは次の世代を考える時に来年はレース参戦4年目を迎えます。社内の中堅スタッフを中心に結成されたチームですが、今後は若手スタッフの参加・育成に積極的に取り組みます。ドライバー・メカニック・チーム運営。それぞれ普段できない経験を積むことできるのが、このレース活動です。昨年参戦したラリーなどにも再チャレンジするなどして、ZONA 207 Racingのチームとしての完成形をこの4年目のシーズンで完成させたいと思っています。
86/BRZ Race
[MOTOR GAMES TV] Rd.4 十勝スピードウェイ 決勝
[MOTOR GAMES TV] 関西シリーズRd.4 岡山国際サーキット